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川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』

 

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
 

 

孤独な魂がふれあったとき、切なさが生まれた。その哀しみはやがて、かけがえのない光となる。芥川賞作家が描く、人生にちりばめられた、儚いけれどそれだけがあれば生きていける光。『ヘヴン』の衝撃から二年。恋愛の究極を投げかける、著者渾身の長編小説。

 

少し前に『校閲ガール』というドラマが流行ったけれど、この作品も校閲を勤める女性が主人公の物語だ。こちらの主人公は石原さとみのような快活で明るい人間とはおおよそ対極に位置する人物ではあるけれど。特に大きな起承転結が無く主人公の独白が続く作品なので、読んでいて少し退屈に感じる読者もいるかもしれない。しかし、個人的には主人公の繊細で内省的な性格をシンパシーをもって読み進めることが出来た。